【難読】“きょうや”ってなに? 「況や」の正しい読み方

ライフ
マイナビウーマン
2021/06/14 17:10

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「況や」の読み方です。

“きょうや”ってなに? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

■「況や」の読み方は?

「況」は、近況、状況、と読むので、“きょう”という読み方は馴染みがありますよね。「況」という漢字自体には、様子といった意味があります。

しかし、これに送り仮名の「や」をつけて、“きょうや”とは読みません。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“いわんや”と読みます。

■「況や」の意味と使い方

『精選版 日本国語大辞典』によれば、「況や」の意味は以下のように解説されています。

“いわん‐や【▽況や】

副 (動詞「いう(言)」の未然形に、推量の助動詞「む」と反語の助詞「や」とが付いてできた語) 下文の文頭において、上文の叙述からすれば、下文で叙述することは、ことばでいう必要があろうか、いうまでもなく、自明のことであるという意味を表わす。なおさら。まして。

1 あとに述語用言に「む」「むや」を添えて用いる。

※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九「設ひ百千人をして、時三月を経とも、亦断(を)ふること能はじ。況(いわんや)我れ一身のみにして、而も堪へて済(な)し辨(はた)さむや」

※徒然草(1331頃)九二「道を学する人、〈略〉かさねてねんごろに修せんことを期す。況(いわんや)一刹那のうちにおいて懈怠の心ある事を知らんや」

2 あとに述語を省略し「はや」「をや」「においてをや」などを添えて用いる。

※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)五「仮令ひ我が舌を百千有らしめて、一仏の一の功徳を讚歎すとも、於(これ)が中に少分をば尚知ること難けむ。況や諸仏の徳の辺際無きはや」

※平家(13C前)七「近境の源氏猶参候せず。況や遠境においてをや」

3 特に呼応のないもの。

※伊勢物語(10C前)一〇七「されど、若ければ、文もをさをさしからず、ことばもいひ知らず、いはむや歌はよまざりければ、かのあるじなる人、案を書きてかかせてやりけり」

[語誌]元来は、漢文訓読に用いられ、はじめ、文末に、「…といはむや」と補読されたものが、文頭の「況」字の訓に移行したもの。”

いろいろ書かれていて難しいですが、言うまでもなく、なおさら、といった意味合いで使う言葉になります。

「況や」は、もともとは漢文で使われていた言葉のようです。高校時代に勉強したな、なんて思った方もいるかもしれませんね。

■読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「況や」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。日常的に使う言葉ではありませんが、「況」という漢字自体は馴染みがありますよね。

なかなか使う機会はありませんが、馴染みがある漢字を使っている言葉なので、知っておいて損はないですね!

(ななしまもえ)

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