お姉ちゃんに会いに来てくれませんか?4

「退院、おめでとう」

そう言って、花束を手渡した。彼女は無言で受け取ってくれた。

俺はポケットから小さい箱を取り出して中身を見せた。

俗に言う給料の3ヶ月分ってヤツ。

「これももらって欲しいんだけど。俺、本気だから」

そう言ったら、彼女は凄く驚いた顔をしてから、うつむいた。

「馬鹿じゃないの」

彼女の肩が震えていた。

「うん、俺馬鹿だよ。お前がどんな思いしてたかなんて全然知らなかった。本当にごめん」

「私、これから先だってどうなるかわからないんだよ?」

「知ってる。色々これでも勉強したから。で、どうかな?俺の嫁さんになってくれる?」

彼女は顔を上げて、涙いっぱいの目で俺を見た。

「ありがとう」

俺は彼女を抱きしめて、一緒に泣いた。


ウチの親には反対されたけど、俺は彼女と結婚した。

それから2年。あまり体は強くないけれど、気は人一倍強い嫁さんの尻に敷かれてる俺がいる。

子供もいつか授かればいいな、という感じで無理せず暢気に構えてる。






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