お姉ちゃんに会いに来てくれませんか?2

最初は悪戯とかだと思って無視ってたんだけど、何回もかかってくる。

仕方ないから出た。別れた彼女の妹を名乗る女からだった。

その女が俺に言った。

「お姉ちゃんに会いに来てくれませんか?」


・・・彼女は白血病にかかっていて、入院していた。

ドナーがやっと見つかったものの、状態は非常に悪く、

手術をしても助かる確立は五分五分だという。

入院したのは俺と別れた直後だった。


437 大人の名無しさん 04/07/14 00:37 ID:uvmO8+AS

俺は、病院へ駆けつけた。

無菌室にいる彼女をガラス越しに見た瞬間、俺は周りの目を忘れて怒鳴った。

「お前、何勝手な真似してんだよっ!俺はそんなに頼りないかよっ!!」


彼女は俺の姿を見て、しばらく呆然としていた。

どうして俺がここに居るのかわからない、という顔だった。

その姿は本当に小さくて、今にも消えてしまいそうだった。

でもすぐに、彼女はハッと我に返った顔になり、険しい顔でそっぽを向いた。


俺は、その場に泣き崩れた。堪らなかった、この期に及んでまだ意地をはる彼女の心が。

愛しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。





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