止まらないタクシー2

あっけにとられると同時に少しムッとしたが、
まあ二人だけだしそんなに待たずにすぐにタクシーに乗れるだろう。
M子さんは男の後ろに並んだ。


程なく一台のタクシーがやって来て中年女性を運んで行った。

(よし。あと二台だ)


一台目が去って15分も待った頃、
後ろで駅の階段のシャッターが大きな音を立てて閉った。


振り向くと駅員が点検しながら事務所へ入って行く。

(私がタクシー待ちしてる間に電気が消えたりするのだろうか?駅員さんとかいなくなるのだろうか?)


携帯で自宅に連絡したM子さんがそんな事を考えているとタクシーのヘッドライトが見えた。

やって来たタクシーにサラリーマンが乗り込む。


駅前から遠ざかるタクシーを見送りながら、M子さんはふと思った。

(このタクシーが来るのに20分。普段より待ち時間が長いな)





しおり
記事一覧を見る

ゆまの人気記事

おすすめトピックス

小説カテゴリーランキング

小説全般カテゴリーの人気記事ランキング

ピックアップブログ
新着おすすめブログ