LIAR GAME 10  裏切り



「…はぁ」


用意された部屋のベッドで一人ため息をつく
まさか本当にあのままゲームが中止になるなんて思わなかった

誰かが失格になってどこかへ連れていかれてしまうことや
死ぬことがなかったのは

幸せなことだとは思うんだけど…








「なんか、不安…」

あの美人な人も
美人「今回はこちらの不手際ですので
   第二ゲームの開催は中止にさせていただきます
   …それに、あまり人数が減ってしまうのもこちらとしても困りますので」






「…なんて言ってたし」








きっと今日が終われば
また明日は別なゲームに参加させられてしまうんだろう

…そう考えを巡らせているうちに私は夢にまどろんでいった___












***
彼女が寝息を立てスヤスヤ眠り始めたころ
扉の外では

?「…はい、…はい、神崎舞は眠りました
  …はい、…はい。わかりました…じゃあ、明日…」




ツーツー、と切れた電話
携帯電話を握りしめながらその人物はこう呟いた

?「仕方ない…生き残るためには、お金と…命が
  …アイツらにつくしか、方法はないんだから…」












その頃、その電話相手は___


手「ちゃんと今夜もお仕事してくれたよぉ、裏切り者さんは」

シ「はいはい。俺が何もしてないって
  当てつけのつもりか?」

手「まっさかァ。…でもね、シゲ」

シ「?」











手「…俺は、生ぬるい気持ちでここに戻ってきたわけじゃないんだ
  …必ず、カノンをぶっ殺してアイツを助けてやるって決めたんだ___」


シ「…」




シン、と静まり返ったとき
コンコン、と控えめなノックが響いた




シ「…?」

手「はぁい。って…」










軽やかな足取りで手越がドアを開けると
そこにいたのは

?「あの、ごめんなさい…こんな夜遅くに」

シ「あんた…」









そこにいたのは神崎舞が第一ゲームで助けてやった黒髪の女
名前は確か___










桜「桜 美央といいます」

手「…(ニコ)そこじゃ冷えるでしょ?中へどうぞ。」











ドアが閉まる瞬間、ひそかに笑った長い髪を揺らした黒髪と金髪
さて、はめられたのはどっちか___














***
大量のモニターの前で嘲笑しながら鑑賞を楽しむ女が一人___

美人「(クスクス)騙しあい、嗚呼なんて愚かで醜い
   …自分が一番に優れていると思い込んでいる

   ___無様だとは思いませんか?
                   ねぇ、マスター」







カノンが問いかけるも返事はない
やれやれ、と言ったように首を横に振るとカノンは再びモニターに目を移した








美人「…でも今回は面白くなりそうね
  あの神崎舞って子…明日のゲームで果たして希望を持っていられるかしら」








スヤスヤと眠っている彼女を映すモニター
その隣のモニターには






桜「…もっと、シてください♡」





美人「…このアバズレが、」








チッ、と舌打ちをするとカノンは桜の映っているモニターを叩き割った



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