楽焼



楽美術館に行ってきました。

今回は、楽家四代一入から分かれた脇窯と呼ばれる、玉水焼の特集。





楽傍系の脇窯は、大樋焼などが有名ですが、楽家直系という意味では、玉水焼が唯一だそう。

楽家は、初代長次郎の次に直系が途絶え、四代一入の次の五代宗入は養子と、何度も途絶えている複雑な系譜。

その一入の庶子が玉水焼を開いたということなので、本家との関係はなかなかたいへんだったのでは?と、思わず思ってしまう( ̄▽ ̄)。



やはり楽と言えば、長次郎。



黒楽、銘面影。





黒楽、銘村雨。
(写真はすべて楽美術館HPより。今回このふたつは展示されていません。)

何のケレン味も飾りもない、地味な長次郎こそが、利休好みの真髄でしょう。

写真で見ても分からないですが、手のひらにすっぽり収まるちょうど良い大きさ、かたち。

口縁部の丸みも、さぞかし口当たりが良さそう。(ここらへんは光悦なんかと違うところ。)

ぼってり分厚く見えますが、内側はえぐれていて、意外に薄作り。極めて軽いそうです。

見こみも深くて、たっぷりお茶が入りそう。

長次郎で抹茶を飲んでみたい!



黒楽で有名な利休ですが、晩年には赤楽を作り出し、渋みの極地から、やや反動が出たのかな、と思えるような軌道修正。

利休以後の江戸茶道は、結局小堀遠州の綺麗寂に転換し、質素な黒楽路線は極北として崇拝はされても、それに徹する追随者は少なくなります。


渋め、抑えめでも、そこかしこに垣間見える華やかさ。

これが今に続く、大名茶道の伝統でしょう。


結局、妙喜庵待庵の二畳敷、藁がはみ出る土壁の薄暗い農家風は、絢爛豪華の極みである秀吉趣味へのあてこすりだったのかもしれませんね。



「へうげもの」を読み返すこと4回目の感想です。



(^_^)☆



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