●若返る特殊能力〜告白〜

俺の名前はタカシ。
今年30歳になった男性だ。
俺には2歳下の弟のユウタがいる。
今日は何かと家族がバタバタしている。
なぜかって?
ユウタが結婚するとかで、奥さんを連れてくるからだ。
この日から俺の生活は一変した。

ユウタ君と付き合っているヒトミと申します。よろしくお願いします。
大人しそうな女性だった。
話を聞くと俺の一つ下で29歳らしい。
しかし二人ともなにかぎこちない。
緊張からだろうか?
そう思っていると
お兄さんにお願いがあるんです。
おもむろに彼女が口を開いた。
するとユウタが
実は彼女が近々出産するんだ。
家族は驚いた。間髪入れずに彼女が
順番が逆になったことは申し訳ありません。しかし生まれてくる子供は関係ないです。しっかりと育てていきます。しかし・・・・
育てていくのに自信がないんです。
と言った。

・・・家族は沈黙した。
そこで兄貴に相談があるんだ。
ユウタが喋った。
兄貴の若返り能力あっただろ?あれで子育てに慣れていきたいんだ。
なるほど、そういうことか。俺は理解した。

確かに俺には若返る能力がある。
方法は若返りたい年齢相応の服を着るだけだ。数時間もすれば馴染んで終了。
過去にも何度か使用したことがある。
一度目は幼稚園に通っていた時のこと。人見知りだったユウタが同い年の友達がほしいと言い出したので俺はその能力を使って弟の友達作りを手伝うために若返ったことがある。
二回目は小学生の時。ユウタが弟が欲しいと言ったので、若返って弟として生活したこともあった。

いつからこんな能力があるかわからない。
家族の中でも俺だけの能力だ。
こんな能力でも数十年ぶりに役立つ時が来たと思った。
身体が小さかった僕はよく学校でもいじめられていた。しかし、そんな時にはよく弟のユウタが助けてくれたのだ。
あの時は嬉しかった。
その時のお返しをしよう、そう思った。

よし、協力するよ。
俺は答えた。
何歳になれば良い?

そう聞くと
二人は

高校、中学、小学校を体験してもらって、できれば赤ちゃんまで戻ってほしい

そう答えた。

・・・俺は驚いた。なにせそんな年月まで若返ったことがない。
それにそれだけ長い期間となると一つ問題がある。
一言言おうとした矢先、ヒトミさんが

お兄さんはしばらくこちらで住んではどうでしょうか?その間の費用はご家族の方も含めてこちらで支払います。

なるほど、そういうことか。
俺は現在無職だ。
当然俺の両親や俺自身の食費やら何やらがかかってしまう。
それではダメなので、弟側が負担するというのだ。
それならばということで俺は了承した。

出産までの数か月、弟夫妻と暮らすことになった。
数時間後、高校の学生服がすっかりと身体に馴染んできたことを確認して荷物をまとめた。
顔つきも幼くなり、身長は162cmぐらいになった。
じゃ、これから頑張ってくるよ。
家族に別れを告げて、俺はユウタ達と共に家を出た。
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