#童話

日本昔話の中で断トツに好きな童話に

「赤鬼は泣いた」と言う物語りがあります。
人間と仲良くしたい赤鬼さんはその人里離れた山の裾野で村人達がみんな仲良く笑って過ごしてるのを、その自分の住む小高い丘の上で何時も羨ましく眺めてました。

けれど、どうしても「鬼」と言う姿を変えられ無い自分を恨んでも仕方の無い事だと思った赤鬼さんは、時折山に使いで行き来する人間に仲良くしたい一心で、自分の玄関先に暖簾をおろして
「温かいお茶いかがですか?」
「美味しいお団子有ります」と看板を立てても、やはり村人達は、その赤鬼さんの前では足早に通り過ぎるだけで、やっぱり仲良くは出来無いと悩みをたった一人の友達の青鬼さんの処に相談します。
「青鬼さん…私は人に乱暴したり、村人達を脅してものを奪略したりした覚えが無いのに、村人さん達と仲良くなれない事が本当に寂しくて仕方無いんだよ。青鬼さん、村人さん達と何か仲良く出来る方法は有りませんか?」
すると青鬼さんは、そんな落ち込んでる肩に手をおいて
「赤鬼さん…良い方法有るんだ!それは、きっと村人さん達と仲良く出来ると思うよ!この先の満月の夜に私が村人達を脅して謀略無人に暴れますから赤鬼さんは、その時私を退治して下さいね。手加減無しで私に向かって来て下さい。そして私は山に退散します!そうすれば、必ず赤鬼さんは村人さん達と仲良く出来ますから…」
「でも…」
「赤鬼さんと僕は友達でしよ?」
「だから…それは」
「良いんですよ!僕と赤鬼さんは友達なんだから気にしないで下さい!あっ、それとしばらくはお会いする事も止めましょうね!これは赤鬼さん、約束ですよ」
そして、時は満月の夜の丑三つ時青鬼さんは、太鼓を激しく叩いて棍棒と斧を振り回し、村人達の集落へと入るや否や、蔵を壊し奪略し泣き叫ぶ子供を羽交い締めにして、村人達に「オラ、酒を持って来い!家中の食い物を此処に持って来い!さもないとこのガキがどう成っても知らねーぞ!」と村人達が怯えて青鬼の恐怖に右往左往する中に、赤鬼が大きな丸太と焼けた岩石の袋を持って現れ、青鬼に向かって成敗し焼けた岩石を体に押し付け青鬼が怯んだ隙に丸太で殴打して、村人達の子供を救い村人達の食い物や財産を守って、最後は村人達からも青鬼は石を投げられて「この野郎二度と村に入って来るな!」と口汚く罵られて、傷だらけの体をひきつって山奥へと逃げ帰りました。

赤鬼さんは、その時の雄姿を讃えられてその後村人さん達からも同じ様に仲良く成ってしばらくはそれが嬉しくて、嬉しくて時を経つのも忘れる位にしばらくは村人さん達と笑い、時には一緒に食事や酒を酌み交わし丁度一年があっという間に過ぎた頃、赤鬼さんは月明かりを見てふと青鬼さんの事が気に成って夜中にこっそりと青鬼さんの家を訪ねました、
「おーい!青鬼さん!どこに居るんだ?青鬼さん!」呼べども呼べども返事が有りません、
そして、明かりの松明をかざしてその洞穴をくまなく照らして青鬼さんを探してました。
すると、石の椅子の上に一通のほこりまみれた手紙が置いてありました。
そこには
「赤鬼さんは、きっとこの場所に来ると思いますので、もし僕のお話をどうか聞いて下さい、赤鬼さんと僕は友達です。だから、二度と僕は赤鬼さんに会いません。もし、僕と赤鬼さんが仲良くしてるところを誰かに見られたら、赤鬼さんは僕よりきっと疑心暗鬼で村人さん達は赤鬼さんと仲良くする事を永遠にしないと思います。何度も言う様に僕達は友達です。だから、二度ともう会う事は有りません。僕が此処に戻る事も二度と有りません。僕は、赤鬼さんが楽しく笑っている姿が嬉しいのです。だから、もうさよならです。でも…ずっとずっと赤鬼さんとは友達です。お元気で

青鬼」その手紙を読んだ時に赤鬼さんは泣きました。悲しくて、嬉しくて、寂しくて、その手紙を握りしめて夜が明ける迄泣きました。

涙が滝のように零れました。

一番大事な事をその時赤鬼さんは知りました。
おしまい。

友達とは例え二度と会う事が無くても友達と言う関係性は永遠で有る事をどれ程大切な存在で有る事を教えてくれる忘れられ無いこの日本昔話を私は幼き頃に公園にいた紙芝居のおじさんから聞いたお話です。

ふと、思い出しました。

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