第1章 無

小さな田舎街の高等学校…
昼休みの休み時間に体育館でフットサルをする 学生たちがいた。
ざっと30人くらいはいるだろうか、普通の体育館に実にサッカーの試合以上の人数でフットサルを楽しんでいる学生たち。
そのなかで特には上手くないが 楽しそうにボールを追う一人の学生。

キーパーに向かってドリブルをしながら、一直線に向かっていく。
迫ってくるディフェンスを物ともせずに ゴールに向かってくる。
時には ディフェンス頭上にボールをアーチさせて抜き去り…
時にはボールごと相手を転ばせたり
反則かと?思うが、試合でもなければ 審判もいないので…

キーパーと一対一。
キーパーには二年生生徒会長が立ちはだかる。
「ぶっ飛ばしてやる!くらぇー!」
っとボールを軽く前に蹴りだしオーバーモーションでシュート態勢に入る。

キーパーはビックリしながら ゴールの中から逃げる…

その瞬間…右足をゆっくりおろし ボールをポンっとゴールに叩き込む。

「根性なしめ…」面白くなさそうに シュートをいれて スタスタと戻って行った。
三年の杉本優雅という学生である。

あまり目立つ様な学生ではないが、自分の好きなことには だれにも負けたくないという内面を持ち、影では練習を異常なほど積み重ねていた。

ゴール横に座り込んでる ゴールキーパー?君は彼の異常な気合いに尻込みして逃げたのだった。
「あの先輩怖い、絶対ボール持ったらゴール決めるまで ボール追ってくる。
こないだもクリアーしようと蹴った瞬間 頭から突っ込んで来て 先輩の頭蹴っちゃったのにそのままボールごとゴール決めてきた。
どんなにはじいてもボールの落下地点にいるんだよなー?
逃げないとボールごと蹴られそうだもん!」

同級生と話すキーパーはびびっていた!

「根性なしめ」そういう心が彼はきらいだった。

始めから諦める気持ちがつまらなかった!
立ち向かってくる 強いやつを求めていた。

「おれもっとサッカーうまくなりたい。
ブラジルに行っても通用するぐらいにさ!

好きなものくらいだれにも負けたくないもんなー?
世界中にはもっとうまいやついるだろうし 今もきっとそいつも練習してるんだ!

負けらんない!」

心に秘めた負けず嫌いだけは世界レベルだった(笑)

もとより中学生からやってる格闘技の精神なのかもしれないが…
毎日の少しの筋トレ
格闘技の訓練にプラスして
毎日鉛入りのサッカーボールを両足に2キロのアンクルウエイト着けた状態でシュート練習をしていた

格闘技やってるときにも いろいろ葛藤はあった…
バカじゃないかと言われるまで正拳突きとかやってたり
ホイル付きのタイヤ背負って訓練したり
指で相手の拳に勝つために鍛えたり…
常に仮想で負けないっという いろんな自分なりの訓練をしていた。

そこでいろんな格闘技?知るために いろんな本読んだり、中国のあらゆる拳法を、調べたり…

かなり変わった学生である(笑)

その最中…
一つの問題に達した
「やっぱり格闘技って 人を殴ったり蹴ったりするよなー?
痛いよなー?て?
優しい気持ちや 相手に対する 負けそう…なんて気持ちあるだけで負けるもんな?」と。

そして優しさを、持つこと…
ときには悪魔のような鬼の心に切り替えること!
勝負事には優しさや情は一瞬捨てることを!

その気持ちがいろんな場面で役にたっていた!

ときには恐ろしく見えるのは そこからあるのだろう。

続く…
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