私たちってまだまだ子ども。内田理央が進化し続ける理由

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マイナビウーマン
2020/10/10 11:00

取材・文:ameri

撮影:中山駿

編集:鈴木美耶/マイナビウーマン編集部

「だーりお」の愛称で男女問わず支持されている内田理央さん。そんな彼女も、2020年9月に29歳を迎えたばかりのマイナビウーマン読者世代の一人。

女優、モデルとして数々の作品に出演しているだけではなく、舞台やYouTubeとさらなるチャレンジを続けていることが印象的だ。

すでにあるキャリアだけでも十分に輝いているのに、それでも進化を止めない彼女。そこにはどんな思いがあるのだろうか。

■仕事は自分なりの取捨選択をする

この1年だけでも、舞台にYouTubeにと活動の幅を広げている内田さん。新しいことにチャレンジするのはいつだって不安が付きもの。でも彼女は、どんなことに対しても楽しそうに挑戦している。前向きに挑戦し続けられるのはどうしてだろう。

「働き続けていると『休みたい!』とも思うのですが、新型コロナウイルスの外出自粛期間の影響で働けない期間があったので、たくさん休んだら働きたい気持ちが強くなって(笑)。YouTubeに挑戦し始めたのもその頃。十分に休めたので、今度はいろんなことにチャレンジしたくなりました。

YouTubeを始めたきっかけはスタッフさんの方の一言でした。今は企画会議にも参加させてもらって、一緒に配信内容も考えています。YouTubeは、今までのお芝居やモデルのお仕事とはまた違う軸で、自分の好きなことを好きなだけできるコンテンツ。ありのままの自分を表現する楽しさとやりがいを感じます」

中でも、やはり印象的なのは女優としての側面。ドラマ『来世ではちゃんとします』では、性をこじらせた女子を演じて話題になった。とても難しい役どころであったことが想像できる。

そんな一見「ハードルが高い」と感じる仕事は躊躇してしまいそうなものだが、仕事を受ける際に迷うことはないのだろうか。

「お声掛けいただいたお仕事に対して、ネガティブに捉えたことはあまりないです。どちらかというと『楽しそう、やってみたいです!』って答えることが多いかも。ただ、どんなお仕事でもお受けしているのではなく、自分なりに作品と向き合い検討しています。

『来世ではちゃんとします』は、原作の漫画がとても面白く、女性が共感できる内容だったのでお受けしました。

一方で、性を題材としたドラマを作るにあたって、どうしても男性向けになってしまうのではという懸念もありました。なので、本作は女性に共感できる形で作りたいと思い、プロデューサーさんと監督と話し合いを重ねましたし、そこの考え方が違ったら受けるのを躊躇したかもしれません」

役に対する姿勢や作品から伝えたい思いを、作り手みんなで共有すること。それが、彼女が演じる役を決めるポイントなのだ。

「私が演じた大森桃江は、セフレが5人いるというキャラクター。性に関する内容が多かったので、すごく下品に映ってしまうのであればやりたくないなと思いました。でも、『こういう子いるよね!』っていう愛されるキャラクターとして描いていただいたので、楽しんで演じられました」

そんな、真摯に仕事と向き合う彼女だが、悩みが尽きない時期もあったという。

■「頑張れない」と思ったらアドバイスをもらう

「20代前半は、モデルのお仕事が全然うまくいかなくて。そんな状態だからこそ、お芝居をやってみたいという本当の気持ちを、周りの誰にも言えなかったんです。仕事はないし、やりたいことをアピールすることもできないし、誰も認めてくれないなら芸能界でのお仕事をやめようと思っていました」

そんな彼女の背中を押したのは、信頼できる先輩だった。

「当時お世話になっていた先輩に相談したら、『だーりおは絶対にお芝居をやった方がいい』『もし自分を信じられないなら、俺たちを信じてやってみろ』と背中を押してくれて。これでうまくいかなかったら芸能界をやめると決めたら、『仮面ライダードライブ』のオーディションに受かって、お芝居ができるようになったんです。

全てがダメな時期で、『私なんて、お芝居をしてもどうせ才能がないから……』と思っていたので、信頼できる先輩からの言葉はすごく支えになりましたね」

それ以来、彼女は悩んだ時には周りに相談して仕事の方向性を決めているという。

「近しい人には結構相談します。相談するとみんな『やった方がいい』って言うんですけどね(笑)。自分自身はちょっとのことで『もう頑張れない!』ってなってしまうけど、周りは客観的に見て、『やった方が自分のためになるよ』とアドバイスをくれるんです。そういう意見を聞くと、じゃあ頑張ってみようかなと思えることが多いです」

■つらいことも「0.1%」でいいから楽しみを見出す

さまざまな役柄や幅広いジャンルの仕事を楽しみながら挑戦している彼女。とはいえ、時には苦手な分野の仕事に遭遇することもあるだろう。苦手分野との向き合い方も聞いてみた。

「ありがたいことに、経験を重ねたことで苦手な仕事が徐々に少なくなって、楽しい仕事に挑戦することが最近では多いんです。

ただ、やっぱり苦手な仕事はあります。私、結構弱音吐きマンなので『もうヤダヤダ!』って言いながらも頑張るタイプで(笑)。正直、真夏なのに真冬の格好で撮影しなきゃいけない時さえも『大変だ、もう今日行きたくない〜!』ってなっちゃう。だから、ご褒美を決めることで自分を奮い立たせています。

皆さんも同じだと思うし珍しい方法ではないけど、お寿司を食べに行くとか、お休みをもらって旅行をしようとか、つらいことの後にいくつか楽しみを作っておくと、そのために頑張れるんです!」

そして、大変だけど乗り越えなくてはいけない仕事に対しては「0.1でもいいからメリットを探すようにしている」のだとか。

「あまりにも嫌で、心が壊れそうだったら絶対に逃げるのが正解です。一番は自分の身を守ること。でも、何とか乗り越えられそうな大変さなんだったら、0.1%でも楽しさやメリットを探してやるしかないなと思って挑みます」

だーりお流の仕事への向き合い方は、とてもたくましく潔いものだった。

■30歳ってまだまだ子どもじゃない?

彼女と同じように30代を目前にすると、年齢を理由に「自分なんて……」と自ら選択肢の幅を狭めてしまう人や、何かを諦めてしまう人も多い。

しかし彼女は「〇歳になったからこうしなきゃ、とは考えないです」と話す。

「さまざまなメディアで、名前と同じように、(29)って年齢が出てくるのがすごく嫌いで。『どうして年齢を出すんだろう?』って毎回思うんですよ。そういう風潮が嫌いだから、年齢で負けたくない、左右されたくないと感じていて。なので、年齢を理由に行動を制限することも今はないです」

とはいえ、昔は年齢の呪いに縛られていたこともあると言う。

「若い時は『23歳までに売れなかったらやめる」と、窮屈になっていました。その頃は、年を重ねるスピードがとても速く感じて生き急いでいたんですけど、周りの年上の方たちを見ると、すごく楽しく、自分らしく生きている方が多くて。自分のスピードで生きていけばいいと気付けた25歳くらいの時に『急がなくてもいいんだ』と思えたことがきっかけで、ラクになりました。

10代や20代前半の時って、30歳ってすごく大人に感じていましたよね。でも、いざ30歳を目前にしてみると、精神年齢はその頃と全然変わらない(笑)。あっという間に大人になっていったので、これからも年齢はあまり意識せず、楽しいこと、その時頑張れることを頑張ろうと思っています」

■目指すは「内面が充実した女性」

そんな内田さんの目指す姿とは、どんな女性像なのだろう。

「だんだんとアンチエイジングが必要になってくる年齢なので、体づくりもスキンケアも今までとは違うアプローチで努力しなきゃいけないなとは感じています。でも一番気を付けたいのは、やっぱり内面。内面がすてきな方は、それが全て外見に出ていると思うから。

さまざまな人に出会って、たくさんおいしいものを食べて、内面が豊かで充実した女性を目指したいです」

仕事や恋愛、将来のこと。悩みが絶えない同世代の女性たちに、最後に何か贈る言葉があればと聞いてみた。すると返ってきたのは、「29歳ってまだまだ子どもですよね!」という言葉。聞き返すと、笑いながらこう答えてくれた。

「ここまで生きてきて、ずいぶん大人になったように思っていたんですけど、例えば100歳まで生きるとしたら、29歳はまだまだ子どものようなものだと思うんですよ(笑)。体力的にもまだまだ動けるので、私は後悔のないように、失敗を恐れず、子どもの精神で頑張っていきたいですね。

年齢を重ねる恐怖や将来への不安にとらわれるんじゃなく、好きなことや楽しいことにチャレンジし続ける気持ちをいつまでも大切にしたいです!」

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