もういい。すぐ卑屈になる人の心理

ビューティー
マイナビウーマン
2019/08/30 11:10

「卑屈」とは自分を必要以上にいやしめて、妥協したりいじけたりすること。日常でも「あの人卑屈になっているよね」などと使ったりしますよね。

また、このコラムを読んでいる方の中には、すぐに卑屈になる自分の性格を直したいと思っている人もいると思います。

今回は、卑屈になりがちな人の特徴と原因、さらにその癖を直すためのヒントを解説します。

■卑屈になる人の心理とは?

そもそもいじけて卑屈な態度をとる人は、どんな心理状況にあるのでしょうか。

◇(1)慰めてほしい

機嫌を自分で立て直すのではなく、他人からの「そんなことないよ」という慰めや励ましの言葉によって尊厳を回復し、傷ついた心を修復したいという心理があります。

◇(2)傷つきやすく繊細

傷つきやすく繊細な心を持っているため、自らを先におとしめてしまうことで他人から言われて傷つくことを避けようとします。

あらかじめ予防線を張るという防御心理です。

◇(3)寂しがり

卑屈なことをいうと、それを否定したり慰めてくれたりする相手がいるものです。

卑屈な心理の底には「もっと構ってほしい」という寂しがり屋の側面があります。そこで「実際わたしなんて〇〇だし、あなただって本当はそう思っているでしょ」などとあまのじゃくな態度を取ってしまうことも多くなってしまいます。

◇(4)他人と比較する癖が強い

ひとりで卑屈になるケースもありますが、多くは他人と比較することによって起こります。

例えば振られたとき「私なんかより彼のインスタによく一緒に写っているあのかわいい女性のほうがお似合いだわ」とか、昇格試験で落ちた際「自分みたいな要領の悪い者が上にいくより、〇〇のような要領が良い者が上にいくのが会社にとっても良いのだ」など。

他人と比較して劣っている自分に気づき、斜めから物ごとを解釈してしまうのです。

■卑屈な心理が生まれる3つの原因

卑屈な性格は、いくつかの経験や体験が作用して生まれていきます。なぜ人は卑屈になってしまうのでしょうか。主な3つの原因を紹介します。

◇(1)生育歴の中でのトラウマ

「隣の○○ちゃんはできるのになぜあなたはできないの」「お姉ちゃんがあなたの年齢のときにはもっとできていたのに」など、多くの場合比較されることが多かった幼少期の背景が関係しています。

特に親や教師など、育てる立場にある人からの言葉は卑屈な性格だけでなく、さまざまな性格形成に影響を与えるのです。

◇(2)挫折体験が多い

挫折体験が多いということは本人が劣っているということとイコールではありません。

身の丈以上の環境に置かれる、あるいは自らそうした環境を求めたがゆえに、結果的に挫折経験が積み重なってしまい、それが卑屈感情を強くしてしまいます。

親が実力以上の学校や塾に行かせるケースはその典型的なもので、これは前述した生育歴ともリンクしてきます。

◇(3)見栄っ張りな環境

見栄や世間体を気にする家庭や見栄っ張りな人々がまわりに多い環境は、その見栄えから少しでも外れる者は非難されたり、排除されたりする傾向にあります。

それは当人にとって非常に怖いことであるため、指摘される前に先に自ら卑下してしまうという癖がつくのです。

■卑屈な性格を直すヒントとは?

◇(1)変化を起こす

「どうせ私なんて……」と自分を卑下しているだけでは、心は同じ負のサークルを回っているだけです。

専門家に心の内を吐露して自己分析をし、気づきがあってもそれだけでは意味がありません。自分のマイナスな思考の癖や自尊心の低さに対して気づきがあったら、それをもとに変化を起こしてみましょう。

◇(2)何かひとつをやり遂げる

卑屈な感情から諦め癖がついていて、そんな自分に自己嫌悪していくタイプは、目の前にあるものを何かひとつやり遂げてみましょう。

「今ここにある課題」に集中していると、気づいたときには卑屈な感情はどこかにいっています。こうした体験を「ゾーンに入る」といいますが、このゾーンに入る体験を繰り返していると、卑屈になるという癖だけでなくさまざまなネガティブ思考の癖が小さくなっていきます。

◇(3)達成感を経験する

マラソンでいうならいきなりフルマラソンを完走する、など大きなことを目標にする必要はありません。

「とりあえず1カ月、雨の日以外は少しでも走る」など自分の身の丈にあったもので目標を作り、達成しましょう。今は万歩計アプリなど達成感が目に見えるツールもあるので、そうしたものを利用してがんばりを実感していくのもオススメです。

■「卑屈」は自然な感情

誰でも時には、他人と比較して落ち込んだり投げやりになったりするものです。また防御心理ゆえに「先に自分から卑下しちゃおう」と考えるときがあるのも自然な感情です。

しかし、その感情を吐き出す先には相手がいます。ネガティブな感情を向けられてばかりいては吐露される側が疲れてしまいます。

ではどうしたらよいのか。「謙虚」になることを心がけましょう。

謙虚とは、自分のことも相手のこともしっかりと見つめて把握したうえで、相手に譲ったり慎ましい態度をとったりすることです。

一方の卑屈は、相手と向き合っていません。自分の内側だけに目を向けて、いじけている状態です。

卑屈な感情に支配されそうになったら「自分の感情だけでなく、相手やまわりの仲間のことも理解したり、思いを馳せたりできているか」ということに意識を向けてみましょう。それだけで卑屈は謙虚さに変わります。

(小日向るり子)

※画像はイメージです

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