「会社の飲み会」の上手な断り方

ライフ
マイナビウーマン
2019/06/20 15:10

嫌々行っていた会社の飲み会に行くのをやめたら、楽になりました。

「どうしてプライベートの時間とお金を削って飲み会行かないといけないの!? それ残業代出る??」と思っていた私にとって、会社の飲み会ほど気が乗らないものはそうそうありません。こちとら仕事が終わったら一刻も早く家に帰って休みたいんだ。

今どき「飲みニケーション」だなんて言われても、仕事中ずっと一緒にいる人たちと飲みに行くのはどうにも「仕事の延長」としか思えないし、仲間内だけで行くなら本音で話し合えるものの、そこにストレスの根源である上司とか、苦手な先輩なんかが同席している飲み会はかえって気をつかうだけで、溜まった愚痴をこぼせるわけでもないわけです。

例外的に、全員が仲がいい職場の飲み会なら楽しいひとときとなるだろうと思いますが、嫌々行く人がいる時点で、「果たしてこの飲み会で深まる絆はあるのだろうか」と純粋に疑問に思ってしまいます。

■飲み会というより、まるで「社内接待」

それがたとえば歓迎会とか送別会とか、意味のあるものなら参加しようと思いますし、「行きたくないなあ」とはなりません(たまにそうなる場合もあると思いますが)が、私がどうしても行きたくなかったのは、まるで「社内接待」ともいえるような飲み会です。

私が働いていた会社の飲み会は、お世辞にも「最悪」としか言いようがありませんでした。

古臭い慣習が根強く残っていたからか、若い女性社員は強制的に男性上司の隣に座らされ、料理を取り分けたりお酌をしたりしなければならず、上司や先輩のお酒がなくなる前に必ず次のドリンクを手配し、挙げ句の果てにはほろ酔いになったおっさんの自慢話をひたすら聞かされ続けるという、「上司による上司のための上司が気持ちよくなるだけの飲み会」だったのです。

終わったあとは「終電までまだ時間があるから」なんて言われてみんなで2次会へ行く流れになって、ひとりだけ「帰ります」とは言えない空気に負け、カラオケで20歳近く年上の上司が歌うよく知らない曲を聴きながら、なんとなく楽しんでいるふりをする。本当は楽しくも何ともないのに。

そんな地獄の飲み会に私の貴重な時間を奪われるのも、ただでさえ手取りの少ないお給料を使うのも「もったいないなあ」と日々モヤモヤしていた私は、悩んだけれど、とうとうがんばるのをやめたのでした。

■がんばるのをやめる勇気

「あの、実は私、人がたくさんいる飲み会がちょっと苦手で……」

入社して半年くらいが経ったころ。飲み会の幹事の先輩に出欠を聞かれたとき、私は勇気を出して、こう切り出しました。

実際にたくさん人がいる状況ではあまり飲み会を楽しめないのは事実だし、むしろ本音を言えばつらい時間だし、でも毎度のように「体調が悪くて……」なんて嘘をつきたくなかったから、自分なりにいろいろ考えぬいた結果、こう言うことが最善であると判断したためです。

私は「あの人、付き合い悪いよね」とみんなから嫌われる勇気もなかったし、「みんなのことを拒絶している」とも思われたくありませんでした。できれば会社では良好な人間関係のまま仕事ができれば何よりいいと思っていますし、私が苦手なのはあくまで「社内接待のような飲み会」であるため、同僚や先輩、上司そのものを拒絶しているわけではないことを理解してほしかったのです。

人がたくさんいる飲み会が苦手なこと。だから申し訳ないけれど、参加できないことが多いかもしれないこと。でも歓送迎会に関しては大切な仲間を送り迎えすることだから、できるだけ参加したいと思っていること。

私が意を決して打ち明けた思いを聞いた幹事の先輩は、初めは少し驚いた様子でしたが、「そっかそっか、わかった、大丈夫。何かあれば私からうまく言っておくから、全然気にしなくていいからね」と言ってくれました。そして「今まで無理させてたならごめんね、また仲のいい人だけで少人数で飲もうね」とも声をかけてくれたのです。

「飲み会に参加したくない」と表明するのはかなり勇気がいることです。私自身、なかなか言い出せずに悩んだ時期が長かったため、先輩の優しい反応には驚いたと同時に、体の力が抜けて「ホッ」と安堵した感覚を、今でも覚えています。

■会社に居づらくなる心配は?

その後、飲み会に誘われることがまったくなくなったかというと、実はそうではありません。でも、勇気を出して「人がたくさんいる飲み会が苦手だ」と伝えたことで、大きな変化がありました。

今までは社内全体が「当然、全員参加でいいよね?」という空気だったにもかかわらず、みんなが「飲み会あるけど、どうする? 今回は◯◯さんも来ないみたいだし、断ってもいいからね」と声をかけてくれるなど、次第に「行きたい人だけで行きましょう」という風に、断りやすい雰囲気づくりをしてくれるようになったのです。

「飲み会を断ると会社に居づらくなるんじゃないか」「人間関係がうまく行かなくなるかも」と不安に思っていただけに、まわりが「飲み会に無理やり参加しなくてもいい」と言ってくれたことは、とてもありがたいことでした。

そしてこの恩恵を受けたのは私だけでなく、ほかの社員にとっても同じだったようです。

無理をして飲み会に参加していたのは自分だけではなく、実はみんなもそうだったことがわかったとき、改めて「言ってよかったなあ」と思えるようになりました。

■自分にあった「断り方」を考えませんか

私はたまたま環境に恵まれていましたが、「飲み会を断りづらい」と思っている誰もが、このようにうまくいくわけではないと思います。

そこで、友人たちに「どうやって断ってる?」と聞いたところ、多種多様な手口で飲み会を断っているとのことだったので、この機会にいくつかご紹介させていただきます。

◇深刻な感じで「病院に行く」と伝える

私自身もよくお世話になった方法ですが、「病院」という理由であれば誰も止めることはできませんので、ほぼ確実に断ることができます。

「なんの病院?」と細かく聞かれるのを防ぐため、ものすごく言いづらそうな面持ちをしておくとよりよいです。

◇自分ルールを共有しておく

「飲み会には年に3回までしか行かない」という謎の「自分ルール」を決めている友人は、職場の上司から「飲みに行こう」と誘われたとき「私、年に3回しか行けないのでここで1回使ったら、残り2回しか行けませんよ。いいんですか?」とうまくかわしているようです。

「それ通用するの?」と聞いたところ「冗談言い合えるくらいの仲だから大丈夫」とのことだったので、もし仲のいい上司や先輩から誘われたときは、あらかじめ自分ルールを共有しておくのもいいかもしれません。

◇「家庭の事情ですぐに帰らないといけない」と断る

飲み会に誘われるたびに断る理由を考えるのがつらい、と悩んでいた友人は、やむを得ずこうした方法で飲み会を断っているようです。まわりも「家庭の事情なら……」と気をつかってくれ、誘われることがほとんどなくなったといいます。

さて、私のケースと友人たちのケースをいくつかご紹介しましたが、飲み会に参加することがつらくて悩んでいる方はぜひ一度、自分にあった断り方を考えて、勇気を出して試してみてほしいです。

ちなみに私はいろいろと試した結果、たとえ効果は抜群だとしても、嘘をつくのが辛かったので「人がたくさんいる飲み会が苦手だ」と正直に言うことにしました。

■飲み会を断ることに罪悪感や不安を抱く必要はない

最後にお伝えしたいのは、飲み会を断ることに罪悪感や不安を抱く必要はないということです。

普段からやるべき仕事さえこなしているのであれば、ストレスを感じながら飲み会に参加しなくても波風が立つこともなければ、誰かがあなたを責めることもないでしょう。

もしも「付き合いが悪い」と言う人がいたとしても、「飲み会に参加するか否か」であなたを評価しようとする人にまで、わざわざ迎合する必要はないと思うのです。

まずは自分の心身を優先して、少しずつでもあなたにとって「働きやすい環境」の作り方を考えてみませんか。

(吉川ばんび)

※画像はイメージです

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