形成外科医に聞く!おしりのブツブツの原因と治し方

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LBR
2018/06/11 21:00
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おしりにできる、ニキビのようなブツブツや小さなポツポツ。気になってつい触ってしまう方も多いのではないでしょうか。

また、おしりにできるブツブツには、いくつか種類があるのはご存知でしょうか。

ブツブツを放置すると、色素沈着につながることもあるそうなので、きちんとケアをしたいところ。

そこで今回は、形成外科医の矢加部文先生に伺い、おしりのブツブツの原因と治し方を徹底解説します。適切に対処して、きれいなおしりを目指しましょう。

■プロフィール
形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック 矢加部文先生
2002年に長崎大学卒業後、長崎大学形成外科入局。その後、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢学会専門医、乳がん学会認定医、マンモグラフィ認定読影医として活躍中。

おしりのブツブツの正体

気になるおしりのブツブツは、実は、さまざまな原因が考えられます。

まずは、その正体として考えられるものをご紹介しましょう。

(1)ニキビ

毛穴の入り口が詰まることで、毛穴の中に皮脂が詰まってしまう状態を指します。

進行すると常在菌であるアクネ菌が増殖し、炎症を起こします。ニキビにはいろいろな種類がありますが、おしりは蒸れやすく細菌も繁殖しやすい環境がそろっているため、赤ニキビ(毛穴が炎症した状態)や黄ニキビ(毛穴に膿がたまった状態)になりやすく、治りにくい傾向があります。

(2)粉瘤(アテローム)

半球状に盛り上がった黒いしこりで、小さいものは数ミリから数センチ程度、大きくなると数十センチにもなります。

初期状態では盛り上がりが目立たず、触るとコリコリします。発症している場所の内部に袋があり、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まります。

細菌が入ると感染を起こし、強い痛みと熱を持って腫れ上がります。

(3)おでき

毛穴の奥深く、毛包及び毛包周囲に細菌が感染することによって赤く腫れ上がった状態を、おできといいます。

おできがたくさんでき、おしりの皮下でつながってアリの巣のようになって感染を繰り返す状態は「臀部慢性膿皮症(でんぶまんせいのうひしょう)」といわれる、難治性疾患です。

(4)その他

毛穴の位置に薄茶色のブツブツが現れるのは、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という皮膚病です。

毛穴の中に角質が詰まって表皮にまで盛り上がり、ブツブツと見える角質異常によるものです。

注意したい、おしりにブツブツができる原因

おしりにブツブツができる原因を大きく2つ分けると、摩擦刺激、蒸れによる細菌の繁殖があげられます。

(1)摩擦刺激

おしりに摩擦による刺激を与える原因として、以下のことが考えられます。

・ぴったりとした下着やボトムス・ストッキングなどによる摩擦
・座ったり仰向けで寝たりといった姿勢による摩擦
・ボディソープや石鹸による摩擦刺激

ボディソープや石けんの中には、洗浄力が強く肌に必要なうるおいまで奪ってしまうものもあります。また、身体を洗うときに座るイスとの摩擦や、ボディソープや石けんのすすぎ残しも刺激になります。

おしりは体の中でも皮脂の分泌が多い場所です。上記のような摩擦刺激が慢性的におしりに加わると、皮膚の防衛反応で角質が厚くなりやすくなってしまいます。

角質が厚くなる=古い角質が溜まり「ターンオーバー(新陳代謝)」の乱れが発生した状態です。

角質のターンオーバーが乱れると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの初期段階であるコメドと呼ばれるブツブツや、毛孔性苔癬を引き起こします。

(2)蒸れによる細菌の繁殖

おしりは以下のような要因があるため、蒸れやすいパーツです。

・下着やボトムス・ストッキングなどによる蒸れ
・生理用ナプキンによる蒸れ

陰部や肛門付近はもともと細菌が多いのですが、蒸れることによって繁殖しやすくなります。くわえて生理中は血液が陰毛に付着すると、蒸れの範囲が広がるとともに、経血が細菌の栄養にもなってしまいます。

細菌が繁殖すると、赤ニキビや黄ニキビ、粉瘤感染、おできを引き起こします。

おしりのブツブツの治し方

では、おしりのブツブツはどう治すのでしょうか。
それぞれについて、まずは病院での治療方法を見ていきましょう。

(1)ニキビ

コメドが主体で赤ニキビなどに発展していない場合は、角質のターンオーバーを正常化する塗り薬で治療をします。保険治療でも処方できる薬剤がありますが、その薬が合わない場合はケミカルピーリングなどの治療を病院で行います。

細菌感染した赤ニキビや黄ニキビであれば保険治療で抗生剤の塗り薬、ひどい場合には飲み薬の治療を行っていきます。

(2)粉瘤(アテローム)

強い痛みを伴って腫れている状態になった場合には、切開して内部の膿を出します。また、完治させるには摘出する手術が必要です。

(3)おでき

感染が軽い場合は抗生剤の塗り薬や飲み薬で治まりますが、重くなったら切開して内部の膿を出す必要があります。

臀部慢性膿皮症にまで悪化した場合は、外科手術や皮膚移植などが必要になることもあります。

(4)毛孔性苔癬

複数回の治療で、ターンオーバーの乱れを整えていきます。

その手段としてケミカルピーリングのほか、角質だけでなく真皮の深さまで軽くキズをつけて皮膚を入れ替えるフラクショナルレーザー(Er:YAGレーザーやCO2レーザー)が使用されます。

おしりのブツブツができたら、やってはいけないこと

おしりにブツブツができたとき、できるだけ避けたいことが2つあります。

(1)触る

おしりのブツブツは、つい気になって触ったり、掻いたりしがちです。しかし、触ったり掻いたりすると手や爪の細菌が付着したり、ターンオーバーを乱す原因になるため、極力控えてください。

また、掻きむしって傷になると色素沈着の原因にもなります。おしりの色素沈着は、薄くなりにくく残りやすい傾向があるので注意しましょう。

(2)ぴったりとした下着やボトムス、ストッキングで締め付ける

前述したように、締め付けの強い衣服は、肌を摩擦する原因になります。おしりのブツブツがひどいときには避け、ゆったりとしたものを選んでみてください。

おしりのブツブツを防ぐための対策

おしりのブツブツを防ぐためにセルフケアでできることをご紹介します。

(1)蒸れや刺激をできるだけ避ける

締め付けの強いボトムスや下着は必要なとき以外は避けましょう。摩擦とともに蒸れも予防できます。

また、生理中はウォシュレットや布ナプキン、タンポンを使用して清潔を保ったり蒸れを軽減したりすることも大切です。

硬いイスに同じ姿勢で座り続けるのも血流を悪化させてターンオーバーを乱すことになるため、体勢を変えたり、クッションを使って圧力を分散させたりするとよいでしょう

入浴時には洗浄力の強すぎる石けんやボディソープを避けるとともに、しっかり洗い流してくださいね。

(2)肌により食べ物をとる

糖や油脂のとりすぎは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりを招きます。

一方、野菜やナッツ類に含まれる食物繊維やビタミン、魚や卵、赤身の肉などに含まれる良質なタンパク質は美しい肌の源です。

ファストフードや揚げ物、甘いお菓子などをよく食べる方は、野菜や良質なタンパク質、ナッツなどに置き換えてみるようにしましょう。

(3)保湿

おしりは工夫していても摩擦を受けやすい場所です。保湿ケアで皮膚のバリア機能を高めてあげることで、刺激から守ることも大切になります。

顔のスキンケアと同じように、お風呂上りにはボディローションなどで水分を与え、乳液やクリームでフタをしてあげましょう

まとめ

おしりのブツブツは同じものだと考えがちですが、実はいくつかの種類があります。しかし、どのようなものでもブツブツが赤く腫れて痛かったり熱を持ったりしていれば、感染している可能性が高いと考えられます。自己判断で潰したりすることで化膿が広がることもあるので、決して触らず、皮膚科や形成外科を受診してください。

早めに治療して悪化を防ぎ、傷あとや色素沈着として残るのを最小限に食い止めましょう。


(LBR編集部)

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