【全部眉唾!】「妊娠中に冷たい食べ物はNG」「紙ナプキンが不妊の原因」女性のカラダにまつわる眉唾情報を宋美玄先生が斬る!

ライフ
ママスタジアム
2017/03/20 12:00
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写真:ママスタ

女性のみなさん、医療や健康についての情報、どこで集めていますか?

昨年末、医療情報サイトが信憑性のない記事を大量に掲載していたことで問題となりましたが、困ったときにはついついネットやスマホに頼ってしまうのも事実。とくに、女性のカラダについての情報はなかなか人にも聞きにくいですよね。

昨今、女性のカラダに関する情報がインターネット上にあふれていますが、中には都市伝説のような情報もふくまれています。「エアコンや冷たい食べものが子宮を冷やす」「使い捨てナプキンの化学物質が婦人科疾患の原因」「布ナプキンは子宮を温める」「骨盤底筋を鍛えると経血コントロールができる」「恋愛すると女性ホルモンが出る」「生理のときに薬やピルを飲むのは健康に悪い」……実はすべて“眉唾”なんです!



今回、そんな“眉唾”情報に関して医学的観点から解説してくれるのは、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』などの著書でおなじみ、産婦人科医の宋美玄(ソンミヒョン)先生。今回は宋先生を講師に「大人女子のための“カラダのキモチ”セミナー」と題して開催されたイベントの様子をお届けします。
婦人科疾患・不妊の増加の原因は「紙ナプキン」でも「冷房」でもない!
現代の日本女性の間で増加している婦人科疾患や不妊症。メディアでは頻繁に「戦後に食品添加物を摂るようになったから」「女性の身体が夏でも冷房で冷やされ、体温が下がっているから」「ケミカルナプキンの悪い化学物質が身体に入り込んでいるから」といったことが原因として挙げられています。しかし、これらはすべて因果関係が証明されていないのだそう!

宋先生は、婦人科疾患・不妊症の増加には「初産年齢が高くなり、女性が一生のうちで迎える月経回数が大幅に増加したこと」が挙げられると話します。
昭和20年代には、女性は平均15歳で初潮を迎え、5人から6人の子どもを産んでいました。一度の出産で40週=およそ1年から2年生理がないため、昭和の女性には平均して10年ほど生理のない期間があったそう。しかし、現代の女性は11歳〜12歳で初潮を迎えた後、およそ20年ほどの間、毎月生理がくるようになっています。毎月、細胞分裂により子宮内膜を分厚くして、月経でそれを剥がして排出する……細胞が分裂し、破壊されて修復する回数が多いほど、DNAの写し間違いが起こる確率が上がり、必然的にガンになるリスクが高まるのだといいます。
「昔の女性は月経コントロールができていた」もウソ!

「生理あるあるとして『昔の女性はできていた』系の話ってありますよね。『昔の女性はナプキンなどという便利なものに頼らず、骨盤底筋をキュッと締めると生理の血が密閉できて、トイレでジャッと出していた』というものですけど……(笑)。『現代の女性はケミカルナプキンに甘えてそれができなくなった。ケミカルナプキンをやめてオーガニックコットンの布ナプキンをつけると、自然と骨盤底筋が鍛えられて、子宮が温まる、妊娠もしやすくなる!』という言説がまことしやかに語られていますが、昔の女性はそんなジップロックみたいに密閉できていなかったんですね」
たとえば、尿や便を我慢したい!というときには、キュッと力を入れると止めることができますよね。それは、尿道や肛門に「括約筋」というリング状になった筋がついているから(巾着の口を縛ると中身がこぼれなくなるのと同じ原理です)。しかし膣には尿道や肛門にあるようなしっかりとした括約筋はついていませんし、骨盤底筋は前から後ろに締まるようになっているので、観音開きになっている膣口を閉じることはできないんです。

さらに、さまざまなメディアで「鍛えるといいことがある!」と取り上げられている「骨盤底筋」ですが、実は鍛えすぎると筋が発達して太くなり、反射が起こりにくくなるという弊害もあるのだそう。そうなると、便が溜まっていても便意が起こりにくくなったり、お産のときに筋が開きにくくなったりしてしまうのだとか……。人知れず鍛えていたという方は、ちょっとドキッとする情報ですね。
「布ナプキンは子宮が温まる」? 「妊娠中の冷たい食べものは子宮を冷やす」?

「化学物質が含まれないから身体にいい」「子宮が温まる」と話題の「布ナプキン」。実は宋先生いわく、「綿は登山家の間では身体を冷やすNG素材」なんです! 速乾性がなく、汗や経血で濡れるといつまでも冷たいため、少なくとも身体を温めることはないそう。たしかに、ジーンズやバスタオルって、洗って干しておいてもなかなか乾きませんよね……。

そして「子宮が温まる」ときたら「子宮が冷える」! 「冷たい食べものや冷房で子宮が冷える」と考えて、妊娠中は真夏でも腹巻・室温以上のものは食べない……という生活をしていたママさんもいらっしゃるのでは?
先生のもとには、「妊娠中にカキ氷を食べたら10ヶ月で破水して、助産師さんにすごく怒られたんです」というママさんも来院したそうです。しかし、カキ氷と破水はまったくの無関係。だから、冷たい食べものも安心して食べていいんですね!


「『子宮が冷えると、不妊にもなるし難産にもなるし前置胎盤にもなるし不幸せにもなるし貧乏にもなる!』みたいな神話がありますよね。もちろん子宮と卵巣は温かいほうがいいのですが、それらがある骨盤の奥は、太い血管が通った身体の中で一番温かい場所。冷たい食べものや冷房で子宮が冷えることはありません
「生理のとき、薬やピルを飲まずにガマン大会していませんか?」
生理痛や月経前症候群に悩まされているのに、「薬は不自然なものだから、身体に蓄積されて、将来病気の子どもが生まれる」「ピルを飲むと、妊娠したくなったときにできなくなるのでは?」と不安を感じて、薬やピルを飲まずにガマン大会をしている人はいませんか? そんなことはありません! 薬を飲んでいたことで病気の子どもが産まれることはありませんし、ピルには月経によって起こる細胞の分裂→破壊→修復を防ぎ、疾患のリスクを低くしてくれるんだそう。

ちなみに、「恋愛をすると女性ホルモンが出る」というのも“眉唾”情報。恋愛でドキドキしてもしなくても、女性ホルモンは淡々と分泌されるのだとか……。「近頃夫にドキドキしなくなってきた……。女性ホルモンが減るのでは?」と悶々としているママさんも、ご安心ください。

近頃は、ヘルスケアについての情報を扱うメディアもこぞって「医師監修」をつけるようになりました。しかし、そのワードに安心はしないでほしいと宋先生はいいます。
「悲しいことに、『メディアに出られればなんでもいい』という医師もいるんですね。『医師免許を持っている』というのと『言っていることが正しい』というのはまったくの別問題。専門家の監修さえついていればいいと思わずに、自分で調べて裏を取ることが大事なんです
調べ物はついついスマホの中で完結させてしまいがちですが、健康に関わる情報は自分にも、家族にとっても大切なもの。宋先生の教えを心に刻んで、手間を惜しまず、審美眼を養いましょう!

文・餅井杏奈
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