最後のプレゼント

19の時、妹が産まれた。
友達から「お前の子供だろー!」なんてからかいも受けたりした。

でも、高齢出産だった母さんはそれが元で、体がおかしくなった。
無理して産むから!
妹なんていらない!
なんで子供が出来るん?!
って、思った。

正直、その時は妹が嫌いだった。
余計な「物」だった。
気持ち良さそうに寝ている姿にムカついた。

結局、母さんは出産のために入った病院から出ることなく生きて家には帰ってこなかった。

妹を殺してやろうと思った。
大嫌いだった。
絶対面倒なんて見ないって思った。

でも、父さんは違った。
自分の子供だからね。
母さんとの子供だからね。
そう思った。

お葬式が終わって、49日の法要の日がきた。
それまでほとんど家には帰らなかった。
妹がいる家にはいたくなかった。
法要のあと、父さんに呼ばれた。
話があるって。
リビングのソファーに父さんが座ってた。
そばで妹が寝ていた。



泣いた。
すごく泣いた。
父さんの話を聞いて大泣きした。
そして、自分のバカさ加減に情けなくなった。

母さんは元々体が弱かった。
ずっと昔から。
私を産む時も家族・親戚中から反対されてた。
でも、私を産んでくれた。

妹を妊娠した時も医者に止められていた。
せっかく授かったかけがえのない命を無駄にしない!
そう医者に言った。

どうせ長くないみたいだから、あなたとあの子に最後のプレゼント。
私が死んで、あなたが死んでも、これであの子は一人ぼっちにはならない。
そう父さんに言った。

ごめん、もうかけない






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