離婚のキズが癒える間も無く2

Aのカバンひっくり返して携帯と手帳を強奪しトイレにこもって鍵をかけた。
狂った様にガンガンドアを叩いて叫ぶ声を無視して
じっくりと中を見たらデスクトップこそ俺とAだが、
着信、メール、写真など上司Bとのラリメールのみだった。

俺とのメールはさっさと消したらしいな。
「パパからメール来てひろんちゃん(Bの名前をもじった赤ん坊の呼び名らしい)嬉しいって^^」
「今日も検診に行ったよ。順調です」
「大丈夫、ばれてないから心配しないでね^^悪いなって思っちゃう位信頼されてるw

Bたんの方は大丈夫?奥さんにばれてない?」
「良かった^^あたしの大事な人だから傷付いてほしくないもん」

こんな感じ。
大人しくて引っ込みじあんな俺には全く警戒してなかったのか、パスも掛かってなかったよ。

ただ気後れして遠慮してただけなんだけどな。
手帳を取ったのは間に何か挟まってると思ったからで、見たらやっぱり母子手帳だった。

携帯の中の「Bたん」の自宅と思われる所にかけたら女性が出た。
知らない方が幸せかもしれないけど、いつかは知らなければいけないからな。
軽く事情を説明し、名前等の確認とAを知ってるか、と聞いてみた。

そしたらうろたえつつも教えてくれたのが、Aは図々しくも同僚と共にB宅へ行ったことがあるらしい。
とにかくこっちの住所を知らせて、できれば来て欲しいとお願いしたら
子供を実家に預けてからすぐに行くという事だった。

ふと気が付いたらドアを殴る音は聞こえず、
外出たらAはすでに逃げて居なかった。
なので落ち着いて今度はAの実家に電話。

向こうがパニックになった事から説明は大変だったが、
ナンバーディスプレイでA携帯からの電話だという事も分かり、何とか納得してくれた。
A親には「お嬢さんは逃げたんですが、携帯持ってますのでこちらに連絡して下さい」
と言ったんだけど、A父がそれで大きなため息と共に受話器を落としたのが分かった。

ちょっと分かりにくい場所でもあるので、最寄り駅で待ってたらB妻らしい女の人が来た。
向こうはベンチで座ってたら自然と涙が出てきて、ボタッボタッと涙が垂れてたので分かったらしい。






しおり
記事一覧を見る

ゆまの人気記事

おすすめトピックス

小説カテゴリーランキング

小説全般カテゴリーの人気記事ランキング

ピックアップブログ
新着おすすめブログ