キオート(4)




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京都をエスペラントで「キオート」と言います。

京都での宮沢賢治の足跡をたどります。






清水寺から動物園へ





「午前九時に宿を立ち三十三間堂に行つた
〔…〕其れから松井先生の家の御墓の側を通つて近道から清水寺に登つた。旧都の市街は眼下に集り一々指示する事が出来る。〔…〕有名な清水の舞踏台の汚ないのと音に聞へた音羽の滝の貧弱なのとには驚いた。

 清水より東大谷に下つて南禅寺の附近で京都特有の蔬菜の促成栽培を見た。

 
〔…〕此の所にて解散したが其の大部体は動物園に向つた園内にて或は動物を写生し或は動物に食物を与へ或は運動し或は休息して居たが漸次に別れて、夕食前には皆宿に帰つて居た。」
(「農学科第二学年修学旅行記」「三月二十七日(塩井義郎執筆)」, in:『校友会会報』,第31号,1916年7月;『新校本全集』14巻・校異篇,p.23.)



 1916年3月27日、盛岡高等農林の修学旅行一行は、大谷墓地、清水寺から東山伝いに、岡崎の動物園、南禅寺附近まで散策しています。宮沢賢治と同級生たちの歩いた道すじを、探してたどってみることにします。







清水寺 
大谷墓地から望む。







大谷祖廟 
「東大谷」



 「大谷祖廟」は東本願寺の飛び地で、親鸞と、東本願寺(真宗大谷派)始祖・教如、宣如の墳墓があります。戦前は「大谷別院」の名称でしたが、「東大谷」とも呼ばれていました。

 『修学旅行記』にある「東大谷」は、おそらくここのことです。

 清水寺からここまでの道筋はわかりませんが、「東大谷に下つて」とありますから、清水寺の裏から山伝いに来たようです(現在は道がありません)。







知恩院 
大鐘楼

「東大谷」から、さらに山すそ沿いに歩いてゆくと、
ここに出ます。



「   大鐘楼

 この大鐘は寛永13年(1636)に鋳造されたもので、日本三大名鐘の一といわれ、
〔…〕鐘楼と併せ国の重要文化財に指定されている。

 除夜の鐘には一山僧侶17名により鐘がつかれ、数万人の参拝者で賑わう。

総本山 知恩院」
現地の標示書きより。



 「知恩院」と言えば、三十三間堂、清水寺とならんで修学旅行名所の最たるものでして‥、ガイド付きでお決まりの見学コースを巡らされると、わけのわからない七不思議とやらを見せられて、大きな木の匙がカモイの上に置いてあったりとか‥、眉唾な由緒を聞かされて、あげくに外に出て国宝の建築物を見るヒマもなく、また観光バスに乗せられて次の“名所”…けばけばしいだけで由緒もなんにもない平安神宮に連れて行かれるのですよ。。。

 賢治たちの一行が知恩院の庭を通過しただけで、建物の中に入らなかったのは、まさに正解でしたねw




知恩院 
黒門
桃山時代の建築物で、京都府指定文化財。

ここから知恩院の外に出ます。







青蓮院門跡

親鸞が得度(出家)した場所で、浄土真宗の聖地。




古い道標 
三条岡崎通

「左 動物園 真如堂 黒谷道」とあります。




京都市動物園 
左京区岡崎




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