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五輪(ごりん)峠(1)




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釜石線から峠道へ









通称“めがね橋” 
釜石線(旧・岩手軽便鉄道)宮守駅南方
中央手前の古い橋脚が、賢治の当時あった鉄道橋の跡。
下は猿ヶ石川。




  五輪峠は、岩手県遠野市と水沢・江刺方面(奥州市)をつなぐ街道が北上山地を越える分水界にあたります。

 1924年3月24日、花巻で農学校教師をしていた宮沢賢治は、五輪峠を越えて向う側・江刺方面に帰省する寄宿生に同伴して、この峠路を踏んでいます。

 五輪峠越えの道は、江戸時代以前から明治中期まで、江刺と遠野を結ぶ唯一の交通路であり、つどつどの戦乱で古戦場となった伝説があります。峠には、秀吉の“奥州仕置”に反抗した葛西大崎一揆(1590年)で戦死した千葉上野(大内沢屋敷上野
こうずけ)を弔う五輪塔が立ち、江戸時代は盛岡・南部藩と仙台・伊達藩の領境として、江刺側の麓、大内沢に番所(関所)が設けられました。しかし、この“五輪峠越え”‥「〜街道」というような名前は、もともと無かったようです。







五輪峠・鱒沢付近(地図)






 湧水
(みづ)を呑まうとして
 犬の毛皮の手袋などを泥に落し
 あわててぴちゃぴちゃ洗ったりするものだから
 きせるをくわいたり
 日光にあたったりしてゐる
 工作の人たちが哂ふのだ
 ところがおれは
 この春の青いクレッスを
 すきとほった水の像といっしょに
 大曼陀羅に捧げやう
〔湧水を呑まうとして〕,#14,1924.3.24.〔下書稿(一)〕:
『春と修羅・第2集』より。




クレス 
watercress
クレソン、ミズガラシ、オランダガラシとも言う。
アブラナ科の抽水・沈水植物。ヨーロッパ原産の野菜ですが、
繁殖力が旺盛で、日本各地の水場で野生化しています。
「クレソン」はフランス語。





 この詩の舞台は、釜石線(旧・岩手軽便鉄道)を降りて五輪峠へ向かう途中の村と思われますが、正確な場所は不明です。「工作の人たち」は、〔定稿〕では「小屋葺替への村人たち」となっていますから、ともかくここは集落の中です。

 賢治が同行の生徒と下車した駅は、柏木平か鱒沢が考えられます。両駅から五輪峠へ向かう道は、鮎貝集落で合流します。

 しかし、現在この近くで、集落の中に湧き水のある場所を探しても、容易に見つかりません。








鮎貝集落





鮎貝から柏木平方面を望む




小友集落

鱒沢から鮎貝へ向かう道の途中。
遠野地方に特有の裾の広い
大がらな山が目立ちます。





五輪峠への道
 鮎貝南方







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