実話D初体験

ニューヨークについて、まず感じたのは、誰も私を見ていないということ。
見ていないというのは、学校で無視されたり、バイト先で目を合わせてもらえなかったりということではない。
私が誰だろうと、どんな服をきてようと、どんな歩き方をしていようと、全然気にしないという意味だ。

昨日までは、あんなに人の目を気にして、外出もせず、いつも誰かに何か言われるんじゃないかとビクビク生きていたのに。


すれ違う時にちょっと体がぶつかった黒人の男性は
「Oh!!Sorry,girl!!」と笑顔で歌いながら通り過ぎていくし、
(私はレディじゃなくてガールなのかよ…ってちょっと思ったけど)
バスの運転手は車内放送のマイクでジョークを言いながら1人で笑ってるし
公園を掃除してるおばちゃんも、なんか楽しそうだし。


色々と衝撃が強かった。

世界って、大国って、こういう事か。


小さな島国(日本)のさらに米粒みたいな小さな家の一部屋に閉じこもるなんて、私は狭〜〜〜〜〜い世界で生きてたんだと気づいた。



何の映画かもわからないけど、まさに映画の中に入り込んだ気分だった。

その晩、うつ病と診断されてから初めて、自分で表情が作れた気がする。
表情筋を動かしたのはいつぶりだろうか。


一緒に連れて行ってくれた叔母は、豪快にビールを飲み、肉を食らう。
サラダもがっつり食べるし、本当に気持ちが良かった。


何だか心地いいなぁ〜と思えた。

この旅がどのくらい私の人生に大きな影響を与えたか計り知れない。


美術館を歩き回って、翌日はカナダにも飛んで、5泊7日の旅はあっという間だった。
自分が病気であることを忘れるレベルで、衝撃を受けた。


何より、この3年間で、初めて薬を飲み忘れるということを経験した。
摂食障害はある程度落ち着いていたけど、薬に依存していた当時の私にとって、飲み忘れるというのは本当にすごい事なのだ。


そして、私は叔母と別れて日本に戻り、また日常が始まる…
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