望んでいなかった再会

身を隠していた間も私には大きなストレスがかかった。

精神的にも体力的にも。

そのせいか最悪のタイミングでヘルペスが再発した。

ヘルペスは何度も再発を繰り返し、回数に比例して症状も軽くなっていく。

性行為をしたかどうかは関係ない。

この時は二度目の再発。

初めての時よりかは幾分痛みは軽かった。

何とか頑張ればトイレにも行けるし、買い物にも行けた。

なんとか。

何をするにもいつもより倍以上時間はかかる。

薬もないし保険証もないけど、やっぱり病院に行こうと。

「薬だけ貰えれば」と通院すると、予想外に「即入院してください」と言われた。

そして先生が恐怖の一言を。

「未成年なので、ご実家にご連絡する必要があります」

そういって、私の縁を切る作戦は失敗に終わった。

入院初日の夜、両親が病室に。

母は開口一番に「バカみたいにSEXばかりするからこうなるんでしょ」と病室で怒鳴る。

ヘルペスはそう言う事ではないと説明する気も失せた。

母の怒りを受け止めるように、ただ黙っていた。

そして父が口を開く。

「俺たちと縁を切るために東京に来たのか?」

まさか父からストレートに聞かれるとは思っていなかった。

一瞬どうこたえようか迷ったが、黙って頷いた。

「そうか」と何か諦めたように。

二言話して両親は帰っていった。

あれ以来、私たちは昔のことについて話すことは無かった。

ある一定の距離を置いて、私は親を・親は私を

お互いを尊重し、何事もなく接するようになった。

と言ってもすぐに出来たわけではない。

何年もかかってやっとのことだ。

今でも私は愛着障害を引きずっている。

昔のことについて親がどう思っていたのか考えを聞いたことは無い。

本当は聞いてみたい。

自分の言動のせいで人をうつ病にしてしまったことをどう思っているのか。

あの時何でもっと私の声を聞いてくれなかったのか。

今でも私は一人で苦しんでいると知ったらどう思うのか。

聞いたところでいい思い出に変わることはない。

だけど、きっとまだ私の心は浄化されていない。

本当の意味で許せていない。

だから今でもその答えを望んでしまう。

上手く歩けていると思えば愛着障害やうつ病に躓き、乗り越えられない。

そのたびに幼少期の思い出が蘇る。

もういい加減、普通に生きたい。

もういい加減、誰かに甘えたい。

もういい加減に、両親も許してあげたい。

誰か、助けて欲しい。
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