地獄の8年間からの解放

高校卒業を数日後に控え、もう2週間ほど学校を休んでいる。

卒業式に参加できるかも危うい。

東京に行けるのかも分からない。

体の症状が軽くなるにつれて現実世界に意識が戻っていく。

退院したら私はどうなってしまうんだろう。

いろんな未来が頭に浮かんだ。

どれも期待できるものでは無い。

実際に退院してからは私の想像に反し、毎日が慌ただしかった。

卒業式には何とか間に合い、どうやら私が入院してた事実だけは広まっていた。

理由は伏せられいたため質問攻めに合う。

もちろん真実を言うこともない。

無事卒業し、一度白紙に戻された東京行きもいつの間にか許可が降りていた。

全ての荷物を東京へ送り、友達や祖母に別れを告げる。

祖母を置いていく以外には何の未練もない。

始発の新幹線に乗り、指定の席に着く。

同時に、これまでの人生が走馬灯のように脳を駆け巡る。

走り出すまで我慢していた。

電車が動き、故郷を出たところまで来て抑えていた涙が止まらない。

やっと解放された。

全ての荷が降りた。

もうこれからはあの人達に縛られる必要は無い。

まるで他人の人生を歩き始めるかのように目の前の景色が全て変わって見えた。
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