ドリームトラベル



累計チャージキャンペーンコーデもうひとつはタンポポの妖精さん






オーガンジーに刺繍したみたいなマントがとてもキレイです。






猫は膝で丸くなり、陽光が穏やかに細い毛を吹けば、少女は欠伸して童話を置いてうたた寝に行く。



城に透ける蝋燭の明かり、一匹の猫が窓辺で思いに耽る。

手を伸ばしてピンクの鼻を撫でれば、くしゃみひとつで月に身を翻していった。



蛍舞う秋夜、それはタンポポの花の季節、雁が南に飛び始める季節。



涼しさが増す9月末、タンポポは綿のような冠に包まれる。

その隙間にいる親指ほどの小人が私。



秋風が通り過ぎ、落ち葉と種を遠くへ飛ばす。

いつか、私もひとりで遠くに行ってみたい。



星々が夜風の中話しかけてくる。

寒い冬がもう来るよ、冬に舞うのはタンポポじゃなく、満天の雪だよと。



鈴蘭が大いに歌う季節、雁の羽毛を見つけ、凛と鳴る春の歌を聴きながら羽毛に抱かれて眠る。



冬の空に色はない。

雪は止んで晴れ、風さえもなく、私だけが羽毛の暖かさに落ちていく。



風光る季節、エルフたちはリボンをかけた綿毛のタンポポを寄越し、春風に催促して、私を春の国へと飛ばす。



私に翼はないけれど、私を飛ばしてくれる風はどこにでもいる。

満天に舞う柳の花、美しい旅行が始まる。



雁たちは一斉に問う。

「南までどれぐらい?」

春の国の妖精達は答える。

「遠くかも、でも近くかも!」



空はゆっくり海の色を変え、雲間から白の尖塔が覗く。

まるでコーンに乗ったアイスね。

さあ、春の国に着いた。



この音は何?

少女はうたた寝していたが、時計の針はこっそりとアイス売りの時間を指していた。

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