ドラゴンメイド



先日、たまたまメンデルスゾーンの序曲「美しきメルジーネ」(1834年)の話を聞く機会があり、メルジーネって何だろう、誰だろう、と思っていました。

メンデルスゾーンはこの序曲をロンドンで初演するにあたって、メルジーネはマーメイドでも何でも、イギリス人が分かるように翻訳してくれれば良い、というようなことを言っていたらしく、メルジーネって人魚のこと?と。



でググってみると、全然違う。
人魚のような半人半魚ではなく、上半身は女だけど下半身は蛇で、おまけに悪魔のようなコウモリ翼を生やしているという。


フランス語でMelusine、メリュジーヌ、ドイツ語読みではメルジーネとなるこの神格?の詳細は、上記ページをご参照ください。

ヘビとコウモリ翼は、毒龍すなわちドラゴンのイメージであり、メリュジーヌは英語ではドラゴンメイドとも呼ばれ、フランス中世の伝説にもとづく存在のよう。


それで思い出したのが、「小林さんちのメイドラゴン」。
グレさんの記事で初めて知りましたが、マンガ・アニメを見たことはありません。
ただ、著者のお名前が不思議なのと、メイドが何でドラゴンなんだ?と、その設定が不思議でしょうがなかったのです(^.^)。

ドラゴンメイドのメイドは、処女とか若い娘的な意味で、女給、女中のような意味では当然ないのですが、そうした神話伝説を題材に、今風にアレンジしてメイドラゴンができたのだろう、と思ってこれまたググると、予想どおり。

ちゃんと解説したページが、すでにありました! 下記参照。
https://www.excite.co.jp/news/article/Otapol_201702_post_6450/



下半身が蛇で上半身が女、というのは中国にも例があります。

古代の神話に出てくる、女ジョカという神格で、前漢以前には天帝として、天界に君臨する主神であったようです。


それが漢代以降、男性神である伏犠フクギあるいはフッキ、と対になって表されるようになり、数ある女神のひとつに降格してしまいます。

伏犠と女(多分、中央アジア付近で出土。お借りしました。)




蛇と女!

近くは楳図かずお、古賀真一のヘビ女を思い出します( ̄▽ ̄)。

マーメイド、人魚姫とは、えらい違い。



でも日本の人魚伝説となると、ちょっと趣きがある違います。

八百比丘尼とか、見世物小屋の人魚、近くは高橋留美子の人魚シリーズに出てくる、どうしようもなくおどろおどろしい人魚。

高橋留美子・小学館


考えてみれば、西洋の人魚だって、人に尽くして不幸になるのは、アンデルセンの人魚姫ぐらいかも。

たいがいセイレーンなどの水妖として、男をたぶらかし、水に引きずりこむ。
とんでもない妖怪が多いです。


半人半獣のキメラは、古今東西そのイメージは多種多様ですが、共通するのは悲運と、死のイメージ。

悲しくも美しい、またはおぞましい話が多いように思います。


メイドラゴンは、そこらへんを、突破、ブレイクスルーしてるかな?




(^_^)☆



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