龍門の花





一見、レンギョウかなと思いましたが、違う。



これは蔓性のようで、幹が見えない。











龍門石窟の入り口前、橋をくぐった右手の崖に密生していました。













洛陽、伊河に面する龍門石窟は、磨崖仏で有名ですが、下流で洛水(洛河)と合流して伊洛河となり、黄河に注ぎます。



この伊闕と呼ばれる龍門を抜けて、洛水のほとりで河の神、洛神に出会う情景を歌った、洛神賦を思い出します。









三国志で有名な曹操は、有能な二人の息子、曹丕と曹植がいました。

皇位継承争いに敗れた弟の曹植は、不遇な軟禁生活を送ります。



任地に向かう途中、この洛神賦を詠みますが、河の神に仮託されているのは、正妻の讒言によって曹丕に毒殺された、兄嫁である甄(シン)皇后。



兄よりも文才に優れた弟の曹植が遺した、恋情詩の傑作、古典です。











洛陽の味気ない街並みに較べ、洛河や伊河のほとりは、やはり広大で大味ですが、こうした漢詩(正確には賦)の叙情を思い出させ、風情があります。



敦煌に行った時も、唐代の涼州詞、夜光杯の詩に謳われている、古来 征戦 幾人かかえる、という辺境の寂寥と孤独感を、荒地や砂漠の前で、恐ろしいほど実感できました。



やはり漢詩は、詠まれた現地に行かないと、分からないのかもしれません。







私には、旅は見るというよりも、感じるもののように思えます。



まぁ、観光の本来の意味も、光を観る、つまり陰影を観ずることであり、単に景色やモノを見ることではないのだろう、と思いますが。







トラブルだらけで、酷い目に会うことの多い、中国旅行。

それでもやめられない人たちが多くいるのは、こうした風光を感じ、人情を感じることができたからでしょうね。









(^_^)☆






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